覚醒剤含む“キャラ入り”錠剤も…違法薬物の密造拠点を摘発 若者に迫る“シャブ玉”

富士山のふもと、違法薬物の密造拠点とみられる建物から、大量の覚醒剤が押収されました。そのなかには人気キャラクターがかたどられたものもあり、使用への抵抗感を薄める狙いがあったようです。 静岡県富士市の拠点などで覚醒剤を所持したとして、イラン国籍の男3人が逮捕されました。警察によると、アリ容疑者らのグループは薬物の密輸だけではなく、国内での製造・販売まで担っていたとみられています。 押収品も桁違いです。覚醒剤は末端価格で20億円相当、約40キロ。大麻リキッド350本分のほか、コカインやアヘンとみられるものまで。ひときわ目を引くのがカラフルな錠剤。アメコミやゲームのキャラクターが型取られ、見た目はラムネ菓子のようですが、覚醒剤成分を含み、一部では“シャブ玉”と呼ばれています。その数、約5万個。捜査員もこれほどの量を押収したのは初めてと話すほどです。 捜査員 「知らない子どもが見たら食べちゃうような感じ。使用への抵抗感を薄める狙いがあったのでは」 こうした錠剤は今、若者の間にも広がりつつあります。 10代の女性 「私の周りの子は錠剤が多い」 (Q.実際に見たことは) 「ないですね、私は。一切手を出す気はない」 こんなケースもあるそうです。 別の10代の女性 「MDMAの中に“シャブ”の成分がめっちゃ入ってる錠剤があって。MDMAを買ってきたら“シャブ玉”で」 パーティ-ドラッグとして知られる合成麻薬MDMA。もちろん所持や使用は麻薬取締法違反です。カラフルな色合い、人気のキャラクター。今回押収された覚醒剤入りの錠剤とよく似ています。 見た目が似ている覚醒剤入りの錠剤が出回り始めたのは、この数年。密売業者の間では、MDMAと偽って売りつける手口も横行しているといいます。 別の10代の女性 「キマればいいみたいな考え方の人が多い。蔓延(まんえん)してるけど、私は嫌いなのでやってる人が。無視するようにしている」

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