アリアナ・グランデにレッドカーペットで抱きついた男が逮捕 ── “著名人荒らしの常習犯”、過去映像が拡散

新作映画『ウィキッド 永遠の約束』(2026年3月公開)のレッドカーペットで、歌手で俳優のアリアナ・グランデに突然抱きついた男が逮捕される事件が発生した。世界的アーティストを狙った迷惑行為としてSNSを中心に大きな波紋を呼んでおり、犯人が過去にも複数の著名人に接触していた“常習犯”であることが明らかになった。 事件が起きたのは、シンガポールのショッピングモールで開催された同作のプレミアイベント。キャスト陣がレッドカーペットを歩く中、男はフォトグラファーの列を突破し、アリアナ・グランデに勢いよく抱きついた。グランデは明らかに動揺した様子を見せ、共演者のシンシア・エリヴォが即座に駆け寄り、男を押しのけるようにしてグランデを保護した。 逮捕されたのはオーストラリア出身の26歳、ジョンソン・ウェンで、シンガポール当局はウェンを「公共の迷惑行為」の罪で起訴したとBBCが報じている。罰則は比較的軽く、有罪になってもおよそ約23万円の罰金程度とされる。ウェン本人はインスタグラムで「逮捕されたがすでに自由の身だ」と投稿し、事件が国内で「大きな怒りを生んだ」としながらも、自身が“最も嫌われた荒らし”だと名乗るなど、反省の色はない。 ウェンは過去にも迷惑行為の“前歴”があり、ケイティ・ペリー、ザ・ウィークエンド、ザ・チェインスモーカーズのライブでステージに乱入した映像や、スポーツイベントでフィールドに侵入する様子をSNSで公開している。今回の逮捕後も、「もしすべてをやり直せるとしても、また同じことをするだろう」という歌詞に合わせた映像を投稿し、さらなる批判を浴びている。 SNSでは、グランデが2017年のマンチェスター爆破事件を経験したことから、今回の騒動が「彼女のトラウマを再刺激した」とウェンへの怒りが広がっている。グランデは2024年、米『ハリウッド・リポーター』のポッドキャスト番組「Awards Chatter」で「PTSDや悲嘆、不安と向き合うため、多くのセラピーを受けていた」「音楽が心を救い、命をつなぎとめてくれた」と語った。ファンや業界関係者からは、「安全対策の強化が必要」との声も相次いでいる。 ※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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