ことし8月、宇部市沖で船同士が衝突し漁船の乗組員2人が死傷した事故。 船を操縦し現場から逃走した船員の男に対し、山口地裁宇部支部は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。 判決を言い渡されたのは愛媛県の船員(26)です。 判決文などによりますと、被告はことし8月、宇部市沖で活魚運搬船を操縦中適切な見張りを行わず漁船に衝突・転覆させ乗組員2人を死傷させたとして、業務上過失致死傷などに問われていました。 被告は、衝突に気づくも現場から逃走していて事故発生から5日後に逮捕されました。 山口地裁宇部支部で開かれた判決公判で裁判官は「当時、ゲームに夢中で全く見張りをしておらず責任重大。船長にうそをつくなど事故をすぐに報告せず、救助が遅れていて対応が悪い」とした一方で被告が犯行を認め反省していることなどを考慮し拘禁刑2年6カ月執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。 検察の求刑は拘禁刑2年6カ月でした。