「どういう意味」ネット困惑…比例当選のNHK党議員が離党するも“辞職はしない”理由に唖然

政治団体「NHKから国民を守る党」の斉藤健一郎参院議員(44)は17日に会見を開き、同党からの離党を発表した。斉藤氏の離党に伴い、NHK党の国会議員は衆議院・参議院ともにゼロとなった。 斉藤氏は離党の理由について、党首の立花孝志容疑者(58)が元兵庫県議に対する名誉毀損容疑で兵庫県警に逮捕された事件を受け、検討していた党首解任案が外部流出し、党に混乱が生じた責任を取ると説明した。しかし「私の議席は党首から預かっているものという認識に変わりはありません」とも語り、離党後も立花氏と連携を取る姿勢を見せている。 また斉藤氏は’22年7月の参院選で比例代表名簿に基づき当選したガーシー元参院議員(54)が、’23年3月に除名されたことを受けて繰り上げ当選していた。そのため、会見で記者からは「比例で通ったことで、離党するなら議員辞職という行動は考えていないのか?」と質問が飛んだのだが、斉藤氏はこう答えた。 「立花党首から“議員辞職しろ”と言われたら、前々から言い続けているように“立花孝志から預かっている議席”なので、党首が釈放されて出てきた後にちゃんと話して、そういう結論にいくのであれば、もちろん議員辞職します」 しかし、現在逮捕により勾留中である立花氏の現状を踏まえ、記者から「弁護士経由で“議員辞職しろ”と言われたら、議員辞職するのか?」と再び問われると「それはしません」と即答し、さらに続けた。 「党首とコミュニケーションが取れていない状態で、間に人が入るのだったら、誤解を招いている感じもある。(中略)あくまでも党首と対面でちゃんと話せて、そう言われたら、議員辞職します」 斉藤氏のこれらの発言を取り上げたネットニュースのコメント欄には困惑の声が続出。 《NHK党に所属していたから、今の地位がある。離党したなら本来は議員辞職が筋です。「私の議席は党首から預かっているものという認識に変わりはない」とはどういう意味なのか。》 《離党の理由がよく分からない。「私の議席は党首から預かっているものという認識に変わりはない。」というのであれば、わざわざ離党をする意味はないのでは?》 《繰り上げ当選とはいえ、比例単独で立候補してN国党の名前を書いてもらって当選したにもかかわらず、離党して議員を続けるのはどうかと思いますよ。》 (すべて原文ママ) ある全国紙政治部記者は「比例当選した議員が離党すると、“議席を党に返すべき”との意見は有権者からたびたび出る」と指摘。 「’22年6月に不祥事疑惑が報じられた自民党の吉川赳元衆院議員(43)が離党した際も、吉川氏が比例区で復活当選していたため“辞職すべき”という声が上がっていました。今回の斉藤氏は比例区での“繰り上げ当選”であり、さらに“辞職しない理由”も腑に落ちない部分が多かったため、困惑の声が多く集まったのでしょう」(前出・全国紙政治部記者)

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