ニセ電話詐欺の実行役である「出し子」に勧誘したとして、東京都内に住む30代の会社経営の男が職業安定法違反容疑で逮捕されました。 逮捕されたのは東京都武蔵村山市学園1丁目に住む会社経営の男(31)です。 警察によりますと、男は氏名不詳の複数人と共謀した詐欺グループの一味として、ことし1月中旬頃、東京都内で当時30歳の男性をATMから現金を取る「出し子」の実行役に勧誘し、公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で職業を紹介した疑いが持たれています。 警察では、2025年1月に長崎県諫早市に住む60代の女性がおよそ100万円をだまし取られたニセ電話詐欺事件の捜査で、5月に東京都内に住む土木作業員の男(31)を2回にわたり窃盗などの疑いで逮捕しました。 捜査を続ける中で、新たに会社経営の男(31)も詐欺グループの一味として関与していた疑いが浮上し、所要の捜査の結果「出し子」勧誘の犯行が明らかになったとして19日、職業安定法違反の容疑で逮捕しました。 被害から10カ月後にたどり着いた今回の逮捕。警察では詐欺グループの捜査を継続しており。逮捕した男の認否については公表を差し控えるとしています。