空港で金塊を落っことし…男性2人を逮捕 韓国から1トン密輸か

羽田空港である日、金塊が入ったポーチの落とし物が見つかった。その後の捜査でたどり着いた持ち主は金塊密輸グループのメンバーとみられる。200回以上も韓国と行き来してこっそり持ち込んだとされる金塊は、合わせて1トンに及ぶという。 金塊を繰り返し密輸したとして、警視庁生活経済課は21日、職業不詳の館野仁(53)=千葉県習志野市秋津4=と、会社役員の桜井純(45)=千葉県市川市国分3=の両容疑者を関税法違反などの容疑で逮捕したと発表した。2人は2023年1月~24年8月、韓国に計216回渡航して金を密輸し、国内で計1トンを108億円で売りさばいていたとみられる。 逮捕容疑は、館野容疑者は24年8月21日、韓国・金浦空港から金4キロを密輸し、消費税と地方消費税の計468万円の納税を免れたなどとしている。桜井容疑者はその翌日、韓国から金9キロを密輸しようとしたとしている。桜井容疑者は税関に見つかり、未遂だったとされる。 警視庁によると、館野容疑者は「新型コロナの後遺症で記憶と意識に障害があり、税関で申告せずに通過してしまった。密輸するつもりはなかった」、桜井容疑者は「館野容疑者から密輸を依頼された」と供述しているという。 2人は密輸グループのメンバーが韓国で仕入れた金を日本に持ち込む役割で、東京都内の買い取り店で消費税分を上乗せして売却し、利益を得ていたとみられる。館野容疑者が羽田空港駐車場のエレベーター内で金の地金が入ったポーチを落として発覚した。【菅野蘭】

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