ショッピングモールのトイレで、天井から落ちてきたのは…小型カメラ。 (被害女性) 「最初気持ち悪い感じだった。恥ずかしいっていうか。自分が写っちゃっているのかなと思って…」 先月12日、愛知県豊川市内のショッピングモールでの出来事でした。買い物に訪れていた54歳の女性がトイレの個室で用を足していると、天井の通気口から物が落ちてきたのです。 (被害女性) 「トイレに入って座ったら、斜め後ろ辺りから落ちてきた。頭というか耳の辺りに当たって(床に)バンと落ちた。『痛い』ってなって一瞬何があったかなという感じ。見ていたらマイクロSDを差すところと、マイクと小さく書いてあって、明らかにおかしいなって感じ。裏ネチャネチャしているし…」 ■「…恥ずかしい感じの自分が写っていた」 レコーダーのような形ですが、小さいレンズがついています。「スパイカメラ」と呼ばれ、インターネットでも販売されている小型カメラでした。銀色のテープが貼られ、目立たないようにカモフラージュされていました。 女性は警察に被害届を提出。警察とともにカメラの映像を確認するとそこに写っていたのは…。 (被害女性) 「結構広範囲にちゃんと(写っていた)。真上だったら何も写らないと思っていたが、以外と写っていて…恥ずかしい感じの自分が写っていた。(カメラの)性能がいいんだなと思った」 その後、逮捕されたのは神藤正晴容疑者50歳。「インターネットで販売するためだった」と盗撮の容疑を認め、自宅からは複数の小型カメラが見つかりました。 ■ペンの形や時計の文字盤にレンズが埋め込まれたものまで こちらは別の事件で押収された盗撮用のカメラ。ペンの形をしたものや…時計の文字盤にレンズが埋め込まれたものまで。 カメラの小型化や高性能化が進む中、ことし愛知県警が盗撮などを取り締まる性的姿態撮影処罰法違反で検挙した数は先月末時点で274件で、去年の同じ時期より39件増えています。 もしもあの時、カメラが落ちてこなければ、知らないうちに自分の盗撮動画が出回っていた恐れも…。 (被害女性) 「絶対大丈夫と思っていたところが、カメラがついていたり、第三者に見られている。注意した方がいい。自分で守らなければいけないなと。施設側も見回りや点検して、より安心できる所にしてほしい」