東京・新宿区のキャバクラ店に勤務する女性に「現金500万円を渡す。贈与税が必要で、先に受け取る必要がある」などとうそを言い、現金100万円をだまし取ったとして60歳の男が警視庁に逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは住居・職業不詳の中谷昌弘容疑者(60)です。 中谷容疑者は、今年7月下旬、新宿区・歌舞伎町のキャバクラ店に勤務する女性(20代)に対し、「現金500万円を渡す。贈与税が必要で、経理の都合上先に受け取る必要がある」などとうそを言い、現金100万円をだまし取った疑いがもたれています。 警視庁によりますと、中谷容疑者は女性の店で高額の注文をしたほか、店外でドレスや靴を購入し女性に渡すなど、お金を持っていると女性に信じ込ませたうえで犯行に及んだということです。 女性が現金をだまし取られた後、中谷容疑者と連絡が取れなくなり、警視庁に相談したことで事件が発覚しました。 中谷容疑者は、取り調べに対し「お金はだまし取っていません」と容疑を否認しています。 今年7月以降、同様の手口の被害相談がおよそ10人からあり、被害額は少なくともあわせて400万円に上るということで、警視庁は余罪があるとみて詳しく調べています。