千葉県旭市は28日、園児に擦り傷を負わせたほか、警察を呼ぶふりをして園児を脅したなどとして、市立中央第三保育所の60代の女性保育士を戒告の懲戒処分にした。市は「市民の皆様に対し信頼を損なう行為であり深くおわびします」としている。 市によると、保育士は6月12日、保育所内でおもちゃの取り合いをしていた2歳児クラスの男児を注意する際、男児の服をつかんで胸に擦り傷を負わせたほか、自身のスマートフォンを持って「警察ですか。すぐ来てください」などと話し、警察を呼ぶふりをして脅したとされる。 市は管理監督者として保育所長と担当課長にも厳重注意した。保育士はこの男児にけがをさせた傷害容疑で7月9日に県警に逮捕されたが、千葉地検八日市場支部は7月28日、「事件に関する事情を考慮した」として不起訴処分にした。【近藤卓資】