逮捕のきっかけは“騙されたフリ作戦” 詐欺グループ指示役を逮捕…事件発生は6年前、行方を追い続ける(高知)

当時70代の女性から現金300万円をだまし取ろうとした疑いで、栃木県の男が逮捕されました。男は詐欺グループの指示役とみられていて、警察の「騙されたフリ作戦」で関与が明らかになっていました。 逮捕されたのは、栃木県の自称会社役員の男(42)です。※犯行当時35歳 高知警察署の調べによりますと、男は、2019年6月4日、共犯者と共謀のうえ、高知市の女性(当時70代)から現金300万円をだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いが持たれています。 ■「あなたの名義を借りたい」男から電話 事件のはじまりは6年前の2019年5月上旬。女性のもとに、実在の証券会社の社員を名乗る男から「あなたの名前が『スズラン』という会社の名簿に乗っていて、名簿に乗っている人しか買えないベトナム通貨がある」「あなたの名義を借りて購入したい」と電話がありました。 女性は名義貸しを承諾。その後、スズランのサイトウを名乗る男から電話があり、「今回の600万円の取引に不正があり、国税庁が調べている。半分の300万円をくれれば残りはこちらで何とかして穏便に済ませる」「もし払わなければ警察に逮捕される」と言われたということです。 不審に思った女性が証券会社に確認したところ、詐欺であることが判明し、6月3日に警察に相談。警察は容疑者逮捕のために、「騙されたフリ作戦」を決行することにしました。 ■荷物の送り先は千葉…部屋には 翌日(6月4日)スズランのサイトウから再び女性に電話があり、「千葉市のアパートにダンボールに入れた現金300万円を送ってほしい」と指示がありました。 警察はここで騙されたフリをして、言われた住所に、現金の入っていないダンボールを送り、荷物が届くであろう6月6日に、宛先のアパートの一室を訪ねました。 そのアパートには、20代の女性が住んでいて、「荷物を受け取るアルバイトをしている」と答えたということです。 荷物を送った先にいた女性に、警察が事情を聞いていると、回収役の男から「千葉市内の量販店の駐車場に来い」と電話がありました。

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