警視総監が署長会議で訓示 捜査員の情報漏洩「断じて許されない」指導徹底

年末年始を前に警視庁は4日、東京都千代田区の本部で署長会議を開いた。迫田裕治警視総監は訓示で、特殊詐欺などさまざまな犯罪に関与する匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)について、10月に新たに発足した対策本部を司令塔として「実態解明と中核的人物の検挙を進めていくことが肝要だ」と述べた。 トクリュウを巡っては、警視庁暴力団対策課の捜査員が、犯罪組織に捜査情報を漏らしたとして地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕されたことについても言及。「断じて許されるものではなく、極めて遺憾だ」とし、捜査情報の厳格な管理と職員への指導の徹底を求めた。 会議には、約260人が出席。迫田氏は平成12年12月に世田谷区の住宅で一家4人が殺害された事件など管内の長期未解決事件についても触れ、「被害者の無念を晴らし、社会の不安を取り除くためにも必ず解決しなければならない」と呼びかけた。

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