トヨタの高級車が暴力団関係者らの間で不正に流通していた事件を巡り、千葉県内でアルファードを盗んだとして、警視庁と千葉県警の合同捜査本部は、窃盗の疑いで、住居不定、指定暴力団住吉会系幹部の細淵力容疑者(42)ら男2人を再逮捕した。いずれも黙秘している。 合同捜査本部は4月以降、盗んだ車の車台番号を不正に付け替えるなどした上で、暴力団関係者らの間に流通させたとして、細淵容疑者らのグループを摘発。盗難車を売却するなどして計1億5千万~2億円を得ていたとみられ、細淵容疑者はその指示役とみている。 細淵容疑者の逮捕容疑は共謀して5年9月、千葉県佐倉市の住宅で、アルファード1台(時価約400万円相当)を盗んだとしている。 警視庁によると、5年9月、東京都足立区で、細淵容疑者が所属する組が別の住吉会系組事務所に車両を突入させた抗争事件で、この盗難車が使われたという。現場に集まった車両の一部でナンバーが不正に付け替えられたものが見つかり、一連の事件が発覚するきっかけとなった。