県内でもなりすまし詐欺の被害が後を絶たず、年末にかけて被害が増える傾向にあります。 手口の中で特に多い、警察官をかたる詐欺の被害に遭わないためのポイントを警察の担当者に聞きました。 田村警察署が実際に起きた詐欺の被害を再現したVTRでは、事件の共犯者として「逮捕状が出ている」などと不安をあおられ、その後ビデオ通話に切り替えさせ、偽物の警察手帳と逮捕状を示す様子が見られました。 県警察本部生活安全企画課の津田智宏調査官は、「警察がお金を要求することはないし、LINEに誘導したりビデオ通話を使って逮捕状を示したり、警察手帳を示すことは絶対にない」と断言します。 県内のなりすまし被害の多くを占める警察官をかたった手口で、詐欺と見抜くには「あるキーワード」があるといいます。 津田調査官は「『逮捕状が出ている』とか『お金を調査する必要がある』といったワードが出た際には、なりすまし詐欺を疑うことを心掛けてほしい」と呼び掛けます。 また、警察は「トイレから始める詐欺対策」を合言葉に、なりすまし詐欺の注意点をまとめたチラシを新たに作成。 年末年始にかけて家族で集まった時などに、なりすまし詐欺について話し合ってみるのも効果的だそうです。 津田調査官は「年末年始の機会を利用して、なりすまし詐欺を話題に出して、家族みんなで詐欺被害から守ってほしい」と話していました。