東京・足立区で車が暴走し14人が死傷した事故で、赤信号を複数回無視したうえ20代の女性をはねて死亡させたなどとして、警視庁は車を運転していた職業不詳の37歳の男を逮捕しました。 足立区梅島で11月24日、車が歩道に突っ込むなどし、フィリピン人のテスタド・グラディス・グレイス・ロタキオさん(28)ら2人が死亡し、12人が重軽傷を負いました。 警視庁は、赤信号を無視したうえテスタドさんをはねて死亡させた危険運転致死傷などの疑いで、車を運転していた横尾優祐容疑者(37)を逮捕しました。 警視庁によりますと、横尾容疑者は事故の直前にパトカーから追跡され停止するよう求められていましたが、赤信号を3回無視して交差点に突っ込みました。その際、車は時速76キロほどまで加速していて、横断歩道を渡っていたテスタドさんをはねたということです。 横尾容疑者は取り調べに対し、黙秘しています。 警視庁は当初、横尾容疑者について刑事責任を問えるかなど慎重に捜査していましたが、取り調べの際に警察官との会話が支障なく成立していることなどから今回、実名の発表に至ったということです。 なお、横尾容疑者は事故を起こした車を近くの販売店から盗んだとして11月24日に逮捕されましたが、15日、処分保留となっています。(ANNニュース)