香港で「外国勢力と結託した」などとして国家安全維持法違反の罪に問われた民主派メディアの創業者に対し、裁判所は有罪判決を言い渡しました。 香港の民主派メディアとして知られ、廃刊に追い込まれた「リンゴ日報」創業者の黎智英氏は2020年8月「外国勢力と結託して国家の安全に危害をもたらした」などとして逮捕され、国家安全維持法違反の罪に問われています。 15日の判決公判で香港の裁判所は、外国勢力との結託や扇動的な出版物の発行など3つの罪全てについて黎智英氏が首謀者だと認定し、有罪判決を言い渡しました。 量刑は後日言い渡される予定で、香港メディアは終身刑の可能性もあると伝えています。 黎智英氏は78歳で、長期間の拘束と持病などで健康状態が悪化していると伝えられていて「国境なき記者団」などはアメリカのトランプ大統領やイギリスのスターマー首相らに、中国政府に即時釈放を求めるよう呼びかけています。