【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)被告を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは17日、尹政権の与党だった保守系野党「国民の力」の元代表、金起炫(キム・ギヒョン)国会議員と妻に対する強制捜査に乗り出した。 現在、金起炫氏の住居地と国会議員事務所を家宅捜索している。 金起炫氏の妻は2023年3月の党代表選で金氏が当選した直後に、260万ウォン(約27万円)相当の高級ブランドのクラッチバッグを手渡した疑いが持たれている。11月に尹氏夫妻の自宅を家宅捜索した際に、バッグと金起炫氏の妻が送った感謝の手紙が見つかっている。 金建希氏は呪術師のチョン・ソンベ氏(逮捕・起訴済み)と共謀し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者徒約2400人を入党させ、金起炫氏を支持。その見返りとして政府レベルでの旧統一教会への支援を約束したと、特別検察官チームはみている。 金起炫氏は妻が金建希氏にバッグを贈ったことは認めながらも、「社会的な礼儀レベルのもの」と説明し、不正な請託はなかったと主張してきた。