札幌市内で2022年、中学2年生の女子生徒が死亡した事故で、過失運転致死の罪に問われ、その後、無罪判決を受けた男性が国と道を提訴しました。 道警と検察のずさんな捜査で不利益が生じたと訴えています。 訴えを起こしたのは、札幌市西区の74歳の男性です。 男性は2022年、市内を車で走行していた際、車の前に飛び込んできた中学2年生の女子生徒に衝突し死亡させたとして、過失運転致死の罪に問われていましたが、2024年1月に無罪判決を受けました。 訴状によりますと、現場近くの防犯カメラには、女子生徒の自殺を客観的に裏付ける映像が記録されていたにも関わらず、道警や検察のずさんな捜査で男性に不利益が生じたとして、国と道に合わせて330万円の損害賠償を求めています。 男性の代理人弁護士は「逮捕や起訴の違法性を認めてほしい」としています。