全国で警察官をかたる電話詐欺が急増 三重県でも2件の詐欺事件が発生し計4800万円被害

三重県内で警察官をかたる電話をきっかけに、現金をだまし取られる特殊詐欺事件が2件相次ぎました。被害総額は2件合わせて4800万円を超えています。 警察によりますと、11月、菰野町に住む60代男性の携帯電話に、電話会社の職員を名乗る男から「あなた名義で複数の電話番号が契約されている」「携帯が使えなくなる」などと電話がありました。 その後、長野県警の警察官を名乗る男から「詐欺の容疑がかけられている」「指定する口座に金を送れば逮捕しない」などと言われ、男性は6回にわたり、あわせて現金約2500万円を指定された口座に振り込み、だまし取られました。 男性は長野県警の警察官を名乗る男と四日市西警察署で会う約束になり、警察署を訪ねたところ被害が発覚しました。 また9月、津市に住む80代女性の自宅の固定電話に、警視庁の警察官を名乗る男から「暴力団員からあなた名義の口座に金が振り込まれている」などと電話がありました。 その後、検察官を名乗る男から「口座に入っている金の紙幣番号を確認する」などと言われ、女性は指示された通りに2回にわたって、現金を紙袋などに入れて自宅の隣のアパートに置いたところ、現金約2300万円をだまし取られました。 女性は、「金を返す」と言われていた日に相手から連絡がなく、不審に思って親族に相談したことをきっかけに詐欺だと分かったということです。 警察は特殊詐欺事件として調べを進めています。

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