静岡県掛川市の50代男性が警察官をかたる男に現金250万円をだまし取られました。男はビデオ通話でニセの逮捕状を見せたということです。 22日午後0時ごろ、掛川市に住む会社員の男性(50代)の携帯電話に、警察官をかたる男から「あなたの口座が資金洗浄に利用されている。あなたも容疑者として疑われている。」などと電話がありました。その後、警察官をかたる男は男性をSNSのビデオ通話に誘導し、自らの顔を出して“逮捕状のようなもの”を見せたということです。 男性は通話の内容を信じ、午後2時ごろインターネットバンキングや掛川市内の金融機関のATMから2回にわたって現金を振り込み、合わせて250万円をだまし取られました。 警察官をかたる男は、さらに振り込みの限度額を引き上げるよう要求。 金融機関の窓口で限度額引き上げの相談をした男性を担当者が不審に思い「詐欺ではないか」と指摘しました。不安になった男性から警察に相談があり、事件が発覚しました。 警察は同じような被害が相次いでいるとして、「警察官や検察官が捜査の目的でお金の振り込みを要求することは絶対にありません!」と呼びかけています。