プレサンス巡る威圧的な取り調べ、元主任検事を不起訴処分 大阪高検

大阪地検特捜部が捜査し、不動産会社元社長の無罪が確定した事件を巡り、捜査での取り調べに関して特別公務員暴行陵虐などの疑いで刑事告発されていた特捜部の元主任検事について、大阪高検は24日、不起訴処分(容疑なし)にした。 「プレサンスコーポレーション」(大阪市)の社長だった山岸忍氏が告発していた。山岸氏は事件で2019年に逮捕され、21年に1審の無罪判決が確定していた。 事件では捜査に関わった田渕大輔検事が、山岸氏の元部下への取り調べで、机をたたいたり、「検察なめんなよ」と怒鳴りつけたりしたとされる。 田渕検事は元部下を精神的に追い込んだとして、特別公務員暴行陵虐の罪で刑事裁判を受けることが決まっている。 山岸氏は田渕検事の威圧的な取り調べについて、捜査を指揮していた元主任検事も容認して共謀したと主張していた。 大阪高検は不起訴の理由について「元主任検事と田渕検事が共謀した事実は認められなかった」と説明した。【飯塚りりん】

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