投資家は、最近の地政学的混乱に動揺していないようだ。アメリカによるベネズエラ攻撃の後、ダウ平均株価は過去最高値で取引を終えたが、安全資産への資金流入はわずかだった。投資家がファンダメンタルズと収益により重点を置くにつれ、これは市場で繰り返されるパターンとなっている。 新たな地政学的紛争が勃発した。それなのに、米国株が史上最高値を更新しているのはなぜだろうか。 これは、週末に起きたアメリカによるベネズエラへの軍事介入と、同国のニコラス・マドゥロ(Nicolás Maduro)の逮捕を投資家が消化する中で、2026年1月5日に示された動きだ。 南米ベネズエラの混乱にもかかわらず、米国株、ゴールド(金)、ビットコインはそろって5日に急騰した。市場関係者によると、ベネズエラ情勢はすでに過去のものとなったようだ。 S&P500は0.6%上昇、ダウ平均株価は1.3%上昇し、過去最高値を更新した。両指数ともエネルギー株が上昇を牽引した。 これらの動きは直感に反するように見えるが、市場が数十年にわたって繰り返し示してきた力学を反映している。つまり、投資家はアメリカ国外の紛争をそれほど気にしていないということだ。 例えば、株価は地政学的緊張が高まると下落するが、紛争が実際に発生すると反発するというパターンがある。ファンドストラット・リサーチ(Fundstrat Research)の分析によると、第一次湾岸戦争や2023年のハマスによるイスラエル攻撃など、大きな地政学的出来事の後に株価が上昇した事例は少なくとも5件ある。 「噂で売り、侵攻で買う」という古い格言は昔からあるとファンドストラットの市場情報担当バイスプレジデントのケント・ファン(Kent Fung)は5日の顧客向けメモに記した。 BCAリサーチ(BCA Research)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、ピーター・ベレジン(Peter Berezin)は、月曜日の株価上昇は投資家が週末の一連の出来事を「前向きに捉えている」ことを示していると述べた。 「アメリカに敵対的で多くのアメリカによる投資を没収してきた国が、トランプ大統領の主導で政権交代を果たし、新たな投資の道が開かれる可能性がある」と彼はBusiness Insiderに語った。