大崎事件 5回目の再審請求 「原口さんが生きているうちうに無罪獲得を」

殺人などの罪に問われ服役し一貫して無実を訴えている大崎事件の原口アヤ子さん。弁護団がきょう5度目の裁判のやり直しを申し立てました。 【大崎事件弁護団 八尋 光秀 団長】 「この問題が解決せずに日本の刑事司法が改まるということはありえません」 【大崎事件弁護団 鴨志田 祐美 共同代表】 「目的は1つしかありません。原口アヤ子さんが生きているうちに再審無罪を獲得することです」 事件からおよそ46年。原口アヤ子さんが98歳となった今、弁護団は5回目となる裁判のやり直し=再審を求め鹿児島地裁に申し立てました。 大崎事件は1979年、大崎町の民家の牛小屋のたい肥の中から男性の遺体が見つかります。警察は原口アヤ子さんが指示し親族と共謀して義理の弟を殺害したなどとして逮捕し、原口さんは懲役10年の実刑判決を受け服役しますが、一貫して無実を訴えています。大崎事件を巡ってはこれまで4回再審を求め、あわせて3回再審開始が認められましたが、検察側が不服を申し立てその後いずれも訴えは認められず。再審の扉が開いたことは1度もありません。 再審申し立て後の会見には原口さんの長女も出席。 【原口アヤ子さんの長女 京子さん】 「母は連れていかれた時にどうして連れ行くんだと。明くる日に電話したらもう家にいなかったですからね。これは警察が作り上げた冤罪事件なんです。他の人もみんなしてないんです」 スタジオには社会部の田上記者です。大崎事件の5回目の再審請求がきょう行われましたが、まず再審開始には「無罪を言い渡すべき明らかな証拠をあらたに発見したとき」とされています。弁護団は今回どのような新証拠を提出したのでしょうか。 新しい証拠は大きく分けて2つです。 まず死亡した義理の弟は亡くなる前、自転車で帰宅中に側溝に落下し、そこで首の頸椎を損傷したことなどによる事故死だと弁護団は主張しています。 今回は医師などの医学鑑定を踏まえて遺体の状態から他殺は否定されることを証明する証拠を提出しました。 もう1つは「原口さんが犯行を指示した」と警察の調べに対し供述した親族には、知的、精神的な障害があり、記憶のあいまいさや誘導されやすいなどの特徴を持つ『供述弱者』だったという点です。 弁護団は心理学などの専門家の鑑定から時間が経つほど親族の供述が揺れ動き捜査機関側の保険金殺人というストーリーに誘導された傾向が読み取れるなどの証拠を提出しました。 弁護団は『これが最後の戦い』と強調します。無実を勝ち取らないと生涯を終えられないという原口さんの思い…。鹿児島地裁の判断が注目されます。

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