(CNN) 米ミネアポリスで14日、連邦捜査官が男性に発砲し負傷させる事案が発生した。男性は捜査官を襲撃したとされているが、現場近くでは捜査官の発砲に抗議するデモ隊が集結して法執行機関と対峙(たいじ)。市当局が平静を呼びかける事態となった。 ミネアポリスでは1週間前、移民税関捜査局(ICE)の捜査官が女性を射殺する事件が起きたばかり。 国土安全保障省(DHS)によると14日、連邦捜査官が「標的を絞った交通停止」を実施していたところ、ベネズエラ国籍の男性が逮捕に抵抗し、当局者の1人に「暴力を振るった」ため、脚を撃たれたという。 ミネアポリス市によると、この人物は命に別条のない負傷を負い、近くの病院に搬送された。 この数時間後には抗議デモ参加者が現場付近に集結し、法執行機関と対峙した。後者は複数の催涙ガス弾、ペッパーボール、閃光手榴弾(せんこうしゅりゅうだん)を使用。当局は人々に「家に帰る」よう指示した。 地元警察のブライアン・オハラ署長は記者会見で、現場にいる人々に対し即時の退去を強く求めた。また抗議デモについては、「違法な集会」との見解を示した。 今回の事案は、ICEの捜査官による住民のレネ・グッドさん射殺事件の余波がまだ収まらない中で発生した。射殺事件は全国的な抗議活動を引き起こし、連邦捜査官の増員を巡ってかねて緊張状態にあった地域社会の状況をさらに悪化させた。 14日の事案は午後6時50分前後に発生し、DHSによると米国に不法滞在しているベネズエラ人男性が関与していた。男性は車で現場から逃走し、駐車中の車に衝突した後、徒歩で逃走したとDHSは述べた。 「連邦捜査官が徒歩で容疑者を追いかけ、逮捕を試みたが、容疑者は抵抗し、捜査官に暴力を振るい始めた」とDHSは説明する。 DHSによると、もみ合いの最中、近くのアパートから2人の人物が現れ、雪かきスコップとほうきの柄で捜査官を襲撃したという。 容疑者が逃げ出し、襲撃に加わった後、捜査官は「防御射撃」を発砲し、容疑者の脚を撃ったとDHSは発表した。その後3人はアパート内に逃げ込み、立てこもったという。 現時点で連邦政府の説明内容は検証できていない。 DHSは3人がどのくらいの時間立てこもっていたのかを明らかにしなかった。最終的に連邦捜査官がアパート内に侵入。当該の人物を連れ出し救急車に乗せたという。 DHSによると、上記の捜査官と最初の容疑者は共に病院に搬送された。立てこもった他の2人は拘束されている。2人の拘束がどのように行われたかについて、詳細は明らかにされていない。