鈴木亮平が第1話の「真の主役」と見せたシリアスにコミカル挟んだ圧倒的演技力、世界トレンド1位で発進<リブート>

鈴木亮平が主演を務める日曜劇場「リブート」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系/TVerにて配信)の第1話が1月18日に25分拡大で放送された。顔を変えてリブート=再起動する主人公の物語。鈴木が放送後に自身のXで「真の主役」と紹介した俳優に驚きの声が上がりつつ、鈴木自身の確かな演技力にも魅了された。(以下、ネタバレを含みます) ■黒岩勉氏のオリジナル脚本で極限の家族愛と再生を描く 本作の脚本を手掛けたのは、鈴木が主演した「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(2021年)ほか、「グランメゾン東京」(2019年)、「ラストマン-全盲の捜査官-」(2023年)など日曜劇場枠での数々の話題作をはじめ、多彩な作品を生み出してきた黒岩勉氏。3年の構想を経た完全オリジナルで、極限の家族愛と再生を描く“エクストリームファミリーサスペンス”となる。 事前情報では、鈴木が一人二役を演じると明かされていた。妻殺しの犯人として仕立て上げられるパティシエの早瀬陸(はやせりく)と、裏社会ともつながっている警視庁捜査一課の悪徳刑事・儀堂歩(ぎどうあゆみ)だ。 でっちあげの証拠も固められ、有罪がほぼ確定している中で、真犯人を探し、自らの潔白を証明するため、儀堂の顔に変わる=リブート(再起動)を決意するという早瀬。ただ、そこには疑問が浮かんだ。早瀬が儀堂になるのならば、儀堂はどうなるのか。 そんな思いを抱きながら、物語は「半年前」というテロップで始まりを告げた。田園の風景が広がる中で走り抜けた赤いスポーツカーからさっそうと下りてきた戸田恵梨香演じる幸後一香(こうごいちか)。彼女が向かった先にいたのは、鈴木亮平演じるたくさんの軍鶏(しゃも)たちがいるところに下着一枚で横たわる儀堂。その儀堂が言う。「決めた。リブートだ。今さらやめるとか言うなよ。裏切ったら妹ぶち殺す」。 不穏だが、一気に興味を引かれる。なるほど、儀堂自身がリブートを決めたことなのだ。そして、場面転換で早瀬の登場となり、驚かされることになった。 ■儀堂にリブートする前の早瀬に視聴者から驚きの声が続々 店名入りのキャップを目深にかぶった早瀬。息子の拓海(矢崎滉)と一緒に母親の誕生日ケーキを買いに来た常連の少女に接する姿から、商売っ気のない優しい地域密着の店を営んでいることが分かる。ただ、その顔、その声は、“鈴木亮平”ではなく、“松山ケンイチ”が演じていることが明らかに。 SNSで「松ケン!?」とざわつきが広まる中、儀堂が早瀬の店に部下と現れた。1週間ほど前に見つかった白骨化した遺体が、2年前に行方不明となった早瀬の妻・夏海(山口紗弥加)の可能性があると伝えにきたのだ。 検視により遺体が夏海だと確定し、ショックを受ける早瀬。そんな彼に鋭い視線を投げかけるのは、“犯人”だと疑っているからなのか、それとも冒頭の描写からくる“リブート”対象と見ているのか。 やがて、押収された夏海のパソコンにあった日記から夏海と早瀬の間に金銭トラブルやDVがあったとして、早瀬に疑いが向けられる。そんな早瀬に「間もなくあなたに逮捕状が出ます」と連絡する儀堂。早瀬が「やっていません!」と必死に否定すると、儀堂は「わかっています。あなたはわなにかけられている」と思いがけないことを言った。 「私と手を組んで、夏海さんの敵を討ちませんか」。早瀬は、刑事たちが店にやって来るすきをみて、儀堂に指定された場所に向かった。 ■早瀬は、わなにかけられた?謎に満ちた展開 ところが、その待ち合わせ場所で、また驚きの展開があった。儀堂が何者かに刺されていたのだ。息も絶え絶えの儀堂は、自分のマンションに向かうように告げる。このままここにいれば儀堂殺害の犯人にもなってしまうというのだ。「警察にも敵がいる」と、儀堂の口から不穏なひと言が発せられた。 意識を失った儀堂を残し、儀堂のマンションへと向かった早瀬は、一香と会う。儀堂の状況を説明し、警察に行くと早瀬。すると、一香は「あなたはわなにかけられてる。警察にも敵がいるから、出頭すれば儀堂と奥さん、2人殺した犯人にされて終わりだよ」と儀堂と同じことを口にした。 一香は、夏海が働いていたゴーシックスコーポレーションという会社で、夏美と同じ職務をしていると明かした。夏海と会ったことはない一香だが、その仕事は「資金洗浄(マネーロンダリング)」だという。 想像以上の危険と怪しさをはらんだ展開。早瀬は、一香から家族を守るために“リブート”を提案された。 ■鈴木亮平と松山ケンイチが同一人物を見事に表現 儀堂は、ゴーシックスコーポレーションの代表である合六亘(北村有起哉)の組織に潜入捜査していたと一香。儀堂になれば、警察内のことも、裏組織のことも調べられるのだ。儀堂の恋人だった一香は、同じように大事な人を殺された者として、真犯人を見つけるべく、早瀬を儀堂にするサポートをするという。早瀬は覚悟を決めた。 儀堂の遺体を隠し、警察は休職というかたちで偽装。早瀬は顔と、声を変えるためののどの手術を受け、それが完成するまでの間に儀堂の仕事と人間関係について勉強した。 儀堂になった早瀬。そこから演じるのは鈴木亮平だ。見た目は物語前半の“儀堂”だったときと同じ。でも、中身は松山ケンイチが演じる“早瀬”。儀堂になった早瀬が抱える緊張感と感情の揺れでふっと儀堂の顔に早瀬が現れるというような繊細な表現が光る。 そのシリアスな中で思わず笑ってしまったのは、部下とのやり取りでバレないかとひやひやして、1人になったときに「刑事ムズい、刑事ムズい!大丈夫だったか?バレてないか?」と頭を抱えながら、「メレンゲ立てたい、スポンジ焼きたい、パイピングしたい」と心で思うシーンだ。 人間関係の勉強の中になかった、儀堂を疑いの目でみている警視庁の監察官・真北正親(伊藤英明)との対面も緊迫していた。今後も儀堂に完璧にはなれないであろう早瀬にハラハラしていくに違いないが、ラストでは合六から10億円強奪の犯人に疑われ、死の恐怖に直面する展開となった。 平凡なパティシエが、鋭いものがたくさんいる警察組織と裏組織に挑む物語。次回からは、鈴木の一人二役で進んでいくが、この第1話は鈴木と松山の二人一役が見られる、なんともぜいたくな回だった。 鈴木たち演者と疑問と謎に満ちた物語構成の巧みさでSNSには反響が相次ぎ、「」が日本&世界のトレンド1位を獲得したほか、「鈴木亮平」「松山ケンイチ」もトレンド入り。 その鈴木は自身のXで「ご視聴ありがとうございました」と感謝し、1話について「というわけで、真の主役は松山ケンイチさんでした」としながら今後について「見た目は鈴木、中身は松山、真実はいつも一つ」と書き込んだ。また、松山も放送後に自身のXを更新。「次週から早瀬陸は鈴木亮平さんに引き継がれます」とし、「鈴木亮平の演技は力強く けれども繊細で【間】で感情を表現する俳優で早瀬陸の感情を僕以上に表現してくれます」とつづった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部

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