広島のプロ8年目羽月隆太郎内野手(25)が27日、指定薬物のエトミデートを摂取したとして、医薬品医療機器法違反(指定薬物の使用)の疑いで広島県警に逮捕された。「使った覚えはありません」と容疑を否認している。羽月容疑者の身柄は、午後8時半過ぎに広島中央警察署から移送された。 ◇ ◇ ◇ 県警によると昨年12月16日、110番を受けて警察官が向かった先に、通報者と羽月容疑者がいた。場所は広島県内で、任意同行して尿検査をするとエトミデートの陽性反応が出た。県警は自宅などを家宅捜索し、入手経路や一緒に使った人の有無などを調べている。逮捕容疑は昨年12月16日ごろ、国内でエトミデート若干量を使用した疑い。 エトミデートは短時間で作用する鎮静剤で、海外では医療分野で使われている場合があるが、日本では未承認。使用量によって手足がけいれんして、ゾンビのように見えることから「ゾンビたばこ」とも呼ばれ、若年層を中心に広がっており、社会問題化している。政府は取り締まりや予防啓発を強化する考えを示している。 羽月容疑者は、チーム内で主に代走の切り札として起用されてきた。昨季は74試合出場で17盗塁と、いずれも自己最多の成績を残した。2月1日からの春季キャンプは2軍スタートとなることが発表され、この日も広島・廿日市市内の大野練習場で合同自主トレに参加していた。 ◆羽月隆太郎(はつき・りゅうたろう)2000年(平12)4月19日、宮崎県生まれ。神村学園では1年時から二塁手レギュラー。2年夏は甲子園に出場し16強入り。18年ドラフト7位で広島入団。20年8月7日阪神戦でプロ初出場。俊足が武器で、23年から3年連続2桁盗塁。昨季はリーグ5位タイの17盗塁をマークした。168センチ、70キロ。右投げ左打ち。26年推定年俸3100万円。 ◆エトミデート 短時間作用する鎮静剤。海外では医療分野で使われている場合があるが、日本では未承認。使用量によって手足がけいれんして、ゾンビのように見えることから「ゾンビたばこ」とも呼ばれる。厚生労働省のホームページでは「当該成分を含む製品を摂取すると健康被害が起こるおそれがあるため、購入や摂取をしないように注意してください」と注意喚起している。