1月22日、茨城県警水戸署には早朝から新聞・テレビなどメディア各社が20社以上つめかけていた。金網に囲まれた署の護送口から大内拓実容疑者(28)が姿を現したのは9時すぎ。髪はきっちりと整えられており、小ぎれいな印象だ。カメラに対して顔をふせることはなく、肩を揺らしながらややふてくされたような歩き方で護送の車に乗り込んだ。 大内容疑者が逮捕されたのはこの前日の1月21日。昨年末に水戸市内のアパートの一室で、住人のネイリスト・小松本遥さん(31)を殺害した容疑だ。 「事件が発覚したのは昨年大晦日の夜7時15分ごろのことでした。夫(27)が帰宅すると、小松本さんが玄関で血まみれになって倒れていたのです。 この日は午前中に2人で買い物に出かけて、その後夫は仕事へ行っていました。夕方5時ごろに小松本さんから夫へ『今から帰宅する』などと電話をしており、犯行は5時20分から7時15分までの間に起きたとみられています」(全国紙社会部記者) 小松本さんの頭部には鈍器で殴られたような傷が複数あり、首の右側の刺し傷は動脈まで達していた。妊娠していたという彼女は懸命にお腹をかばったのだろうか、両腕には抵抗した際にできたとみられる切り傷や打撲痕が十数ヵ所もあった。血は壁にまで飛び散っており、犯人は抵抗する小松本さんを、複数の凶器で強い殺意をもって襲ったとみられた。死因は頭部を殴られたことと首を刺されたことによる外傷性ショック死だった。 事件の4日前に小松本さんは警察に「元彼からのストーカーみたいなものを相談しに行くとしたらどこか」と電話で相談していたことも明らかになった。小松本さんは夜間でも対応できるかどうかも質問。警察官ができると回答して名前や連絡先を尋ねると、彼女は「後でうかがいます」と答えて通話は終わったという。 警察が小松本さんのスマホを解析したところ、過去に交際していた大内容疑者が浮上。この“元彼”は大内容疑者だとみられている。2人はどういう関係だったのか。 「小松本さんは過去に水戸のキャバクラで働いていたことがあり、そこで知り合ったようです。’24年につき合い始めてその年のうちに破局しました。’25年の夏ごろにSNSで復縁を迫ったり恨みつらみを送ってくるようになったことから、小松本さんはブロックして連絡を断ったようです。すると大内容疑者は小松本さんの居場所を知人に聞いて回っていたといいます」(同前) 大内容疑者はどうやって小松本さんの住所を特定できたのか。警察の捜査で明らかになったのは驚くべき手口だった。