女優の有村架純(32)が6月19日公開の主演映画「マジカル・シークレット・ツアー」(天野千尋監督)で母親役に初挑戦することが28日、分かった。 2017年に「金塊を下着に隠して密輸した主婦5人を逮捕」と報じられた実際の事件に着想を得た天野監督によるオリジナル作品。有村が夫の横領と解雇を知り、突然借金を背負った2児の母・和歌子役、黒木華(35)が奨学金の返済に追われる借金600万円の研究者・清恵役、南沙良(23)が貯金ゼロで未婚の妊婦・麻由役を演じる。一見、犯罪とは無縁に見える女性3人が偶然出会い、金の密輸に手を染める。 大金を手にして人生をやり直そうとする3人のリベンジゲーム。有村は子育てに奮闘する母であり、大胆に金塊の密輸を実行する二面性を持った役柄に「不格好で決して誇れない瞬間でも彼女たちにとっては生きていくための方法論で。監督をはじめ、皆さんとこの物語の行く末を祈りながら撮影しました」とシンガポールでの撮影を回想。「彼女たちの愛(いと)おしく懸命な生きざまをぜひ、のぞいてみてください」と呼びかけた。 有村、黒木、南の3人は初共演。シンガポールでは濃密な時間を過ごした。黒木は「有村さんと南さんと雨の中、橋を渡ったシーンは特に印象深く、忘れられない思い出です。スリリングさの中に感情の機微も詰まった映画になっています」。妊婦役に初挑戦した南も「努力や善意だけではどうにもならない現実が、人を追い詰め、選択をゆがめていく。そんな人間や社会の不完全さの中を必死に駆け抜けました」と振り返った。 「罪」という秘密が、3人をかけがえのない仲間にした魔法のような半年間。少しずつ絆が深まっていく過程が見どころだ。 〇…映画「ミセス・ノイズィ」の監督・脚本、ドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」の脚本などで知られる天野監督の最新作。塩野瑛久(31)、青木柚(24)、斎藤工(44)、早瀬憩(18)、栗原颯人(26)、篠原ゆき子(45)、中島ひろ子(54)、峯村リエ(61)、佐野史郎(70)らも出演する。