赤ちゃん遺棄事件「逮捕の必要なかった」 慈恵病院長が警察に抗議

出産した女児の遺体を遺棄したとして、女性が今月、兵庫県警に逮捕されたことをめぐり、親が育てられない子どもを匿名で預かる「赤ちゃんポスト」を設置する慈恵病院(熊本市)の蓮田健院長が29日、同種事例を踏まえ「逮捕する必要はなかった」として、県警に任意捜査などの対応を求める抗議の意見書を提出した。 蓮田院長は同日、神戸市内で会見し、逮捕前に女性から相談を受けていたことを明かした。「助けてください」という件名でメールが届き、「赤ちゃんが息をしていない。できることはあるか」「事情があり誰にも頼れない」「動揺し出血も多くすぐに動けなかった」などと書かれていたという。 蓮田院長は、女性のプライバシーに配慮する必要はあるが、女性を助けるために明らかにしたと説明。同じような事例を踏まえ「遺体を隠匿する意志が強ければ、助けを求めるメールは送らない。逮捕に値するのか」と疑問を投げかけた。 県警によると、ビニール袋に入った女児の遺体を女性宅のクローゼットで見つけ、死体遺棄容疑で女性を逮捕した。出産から2日たっており、司法解剖の結果、死因は窒息死と判断された。県警は取材に対し、これから意見書を確認するとし、逮捕については「法と証拠に基づいて捜査した結果だ」とした。(原野百々恵、新屋絵理)

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