リビアのカダフィ大佐の息子、武装集団に射殺される 政治顧問が発表

(CNN) リビアの元指導者カダフィ大佐の息子、セイフルイスラム・カダフィ氏が、リビア北西部ジンタン市の自宅で殺害された。暗殺とみられる。同氏の政治チームの責任者が3日に発表した。53歳だった。 セイフルイスラム氏はかつて、独裁者だった父の後継者と目されていた。父のカダフィ氏は2011年のアラブの春のさなかに政権が転覆。その後、処刑された。セイフルイスラム氏はこの数年、.リビアでの政界復帰を画策していた。 セイフルイスラム氏の政治顧問であるアブドラ・オスマン氏がソーシャルメディアに声明を出し、覆面をした4人の襲撃者がセイフルイスラム氏の自宅に押し入り、防犯カメラを作動させなくした後、同氏を射殺したと述べた。「信義に反する卑劣な」攻撃だったとしている。 リビア当局からは公式な確認が出ていない。国際刑事裁判所(ICC)も現時点でコメントを出していない。ICCは人道に対する罪の容疑でセイフルイスラム氏の逮捕を長らく求めてきた。 1972年6月25日、リビアの首都トリポリで生まれたセイフルイスラム氏は、69年から2011年に打倒され死去するまでリビアを統治したカダフィ大佐の次男。 11年2月21日、リビア全土で抗議活動が広がる中、セイフルイスラム氏はテレビ演説を行い、蜂起が続けば内戦、混乱、貧困が生じると警告した。この演説によって、改革派としての同氏のイメージは決定的に転換。デモ参加者に対する政権の暴力的な弾圧に公然と賛同する姿勢を示すことになった。 11年6月、ICCはセイフルイスラム氏とその父親に対し、反乱鎮圧中に犯した人道に対する罪で逮捕状を発行した。 トリポリ陥落後、セイフルイスラム氏は数カ月間逮捕を逃れたが、11年11月にリビア北西部のジンタンで民兵によって拘束された。 セイフルイスラム氏は17年6月までそこで拘留されたが、民兵組織はリビア下院で可決された物議を醸した大恩赦法に基づき同氏の釈放を発表した。 21年11月、 セイフルイスラム氏は長らく延期されていたリビア大統領選挙に立候補し、再び政界に姿を現した。 セイフルイスラム氏の立候補は激しい対立を引き起こした。支持者は同氏を安定の象徴と位置づけ、反対派は独裁政治と未解決の戦争犯罪を思い起こさせる存在だと非難した。その後、政治の行き詰まりと安全保障上の懸念から選挙は無期限に延期された。 セイフルイスラム氏は死亡する前、いつか政界に復帰することを夢見ており、ここ数カ月で「和解のための提案」をまとめ始めていた。同氏に近い筋がCNNに明らかにした。 セイフルイスラム氏のチームは3日の声明で、リビア司法当局、国際社会、国連、人権団体に対し、責任者を特定し訴追するための独立した透明性のある調査を開始するよう強く求めた。

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