「ボンボンドロップシール」沖縄で品薄に シール交換ブーム再燃で窃盗事件も 販売店「人気まさかここまで」 転売・盗難対策に注力

平成時代に流行したシール交換のブーム再来を追い風に、立体シール「ボンボンドロップシール」の品薄が県内で続いている。今月11日には、浦添署管内でシールを狙った窃盗容疑で逮捕者も出ており、販売店は転売や万引対策にも力を入れる。(社会部・吉田光) シールは略して「ボンドロ」と呼ばれ、ぷっくり、ツヤツヤとした質感が特徴だ。樹脂素材を使用し、キャラクターやイラストが立体的に浮かび上がる。文具メーカーのクーリア(大阪市)が開発した。「サンリオ」「ディズニー」など人気キャラクターの物もある。 ブームになっているのはシールの魅力だけではない。幼少時代にシール交換を経験した20〜30代が大人になり、昔流行した「平成レトロ」を追求する傾向が背景にあるとみられる。子どもたちの間でもシール交換が再流行している。 那覇市で昨年の夏ごろからボンドロを扱う文具店の担当者は「まさかここまで人気が出るとは思っていなかった」と目を丸くする。 店に出しているのは定価400〜500円台の物で、昨秋から年末にかけて徐々に売り上げが伸び、シールの人気ぶりを肌で感じたという。 ボンドロを扱うスペースは広くはないが、一度の入荷で6種類前後、約80シートを店頭に並べる。年明けからは、人気商品は30分、数時間もすると完売する人気ぶり。開店前から並ぶのを防ぐため、交流サイト(SNS)で入荷予定を告知するのは控えている。 交換する際にシールを貼り付ける手帳の売れ行きも良く「文具類の売り上げが年々落ちている中、うれしい限りだ」と相好を崩す。 ブームになると人気を利用した転売も横行し、フリマサイト「メルカリ」では定価を大幅に超える商品も確認できる。 県内では、シールを狙った窃盗事案も発生した。浦添市内の大型商業施設で約1万2千円相当のシール22シートを盗んだとして今月11日、無職の夫婦が窃盗容疑で逮捕された。浦添署が転売目的の犯行だった可能性も含め捜査している。 那覇市の同店では、昨年売り上げが伸び始めた時期に1人1シートの制限を設けた。盗難対策として、売り場に商品を置かず、会計時にレジで見本と商品を交換する方法を取る。 現在は売り切れで、ボンドロのスペースには他のシールや手帳を並べている。次の入荷は春ごろを見込んでいるといい、担当者は「ブームが冷めた時が少し心配だ」と口にした。

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