W杯開幕100日前にサッカー界激震 流通経大サッカー部員が違法薬物陽性 無期限活動休止

流通経大は3日、男子サッカー部の部員5人が違法薬物の使用を認め、同部の寮が麻薬取締法違反の疑いで茨城県警の家宅捜索を受けたと明らかにした。千葉県柏市内で緊急会見を行い、同部の無期限活動休止処分と中野雄二監督(63)の当面の職務停止を決定。大学スポーツ界の大麻関連事件は後を絶たず、100人以上のJリーガーを輩出している大学サッカー界の名門に激震が走った。 W杯開幕を100日前に控えたサッカー界に衝撃が広がった。流通経大は複数の日本代表選手を輩出した名門。大学は千葉県柏市内で緊急記者会見を開き、片山直登学長は「多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを心より深くおわび申し上げます」と謝罪した。 大学によると、2月上旬に部内での違法薬物使用に関する噂があるとの情報が中野監督に寄せられた。24日にさらに具体的な情報提供があり、大学は調査を開始。26日に疑いのある部員にヒアリングと簡易尿検査を行い、1人に陽性反応が出た。さらに計5人の部員が寮内で「大麻と認識して使用した」と認めた。 同部は27日に茨城県警に相談。5人は任意の事情聴取を受け、28日未明に茨城県龍ケ崎市にある寮の家宅捜索を受けた。同部は部員249人全員が5棟に分かれて寮生活を送り、家宅捜索を受けたのは2棟の計3部屋。現場で押収されたものはなかった。 大学は危機管理対策本部専門部会を立ち上げ、同部の無期限活動休止、中野監督の当面の職務停止などの処分を決めた。残る200人以上の部員についてもヒアリングを進めており、調査結果に応じて措置を取る方針。他部員の心理的なケアも行っていく。 同部を強豪に育て上げた中野監督は全日本大学サッカー連盟理事長で、日本協会で技術委員などの要職も務めてきた名将。周囲には「大変申し訳ない」と話しているという。 ▽流通経大サッカー部 1965年に創部。98年に中野監督が就任して強化開始。全日本大学選手権優勝2度、総理大臣杯全日本大学トーナメント優勝3度、関東大学リーグ1部優勝4度の名門。昨年は同1部11位で2部降格。主なOBは日本代表歴もある宇賀神友弥、守田英正、山村和也、江坂任ら。部員数249人。クラブハウスの所在地は茨城県龍ケ崎市塗戸町1番地。 ≪私立大1年の男逮捕 学長「本学学生関連」≫また、この日は茨城県龍ケ崎市に住む私立大1年の男(19)が茨城県警に逮捕されたことも判明。逮捕容疑は昨年8月22日午前1時10~20分ごろ、同市の歩道で性交した疑いで、同日中に女性の関係者が署に通報。男子サッカー部の違法薬物使用が発覚した流通経大の片山学長は、同大の学生ではないかという指摘に「本学の学生が関連していると報告を受けている。詳細が判明次第、適切に公表する」と話した。

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