「ようやく解放された」逮捕から7年越しの無罪に安堵 2歳児死亡で上告棄却受け養父会見

大阪市東淀川区で平成29年、養子の女児=当時(2)=を虐待し死なせたとして傷害致死などの罪に問われた今西貴大さん(37)が4日、大阪市内で会見。最高裁が大阪高裁の無罪判決を支持したことを受け「被告の立場からようやく解放された。ほっとした気持ちでいっぱい」と安堵(あんど)の表情をみせた。 養子の娘が平成29年12月に亡くなり、翌30年11月に逮捕。一貫して無実を訴えたが、捜査は「結論ありきだった」。令和3年3月に大阪地裁で懲役12年の有罪判決を受けたが、高裁では逆転無罪。しかし検察側の上告によって、さらに1年3カ月もの時間が過ぎた。 無罪判決後も「どこかで監視されているのでは」という思いがぬぐえず、極力外に出ない生活を続けてきた。捜査や裁判を通して、司法制度の冷酷さや非情さを実感した。「一人でも多くの人を支えられるような弁護士になろう」。そんな新たな夢を抱き、今は法律の勉強を続けている。 一方、高裁判決は医学的知見の限界を指摘し、「脳の損傷=虐待」という安易な認定に警鐘を鳴らしたともいえる。 会見で弁護団の秋田真志弁護士は、虐待の証拠がないのに、医学的知見と医師の〝経験則〟を根拠に起訴されるケースは続いていると指摘。脳の損傷に関する虐待判断のあり方は「医学界を含め、ゼロベースで見直すべきだ」と訴えた。(西山瑞穂)

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