偽造した昭和天皇の一万円銀貨を中国から国際郵便で輸入したとして、中国籍の男が警視庁などの合同捜査本部に再逮捕された事件で、男が郵便のほかに、中国から日本に渡航する関係者の荷物に隠すなどして偽造銀貨を持ち込ませた疑いがあることが6日、捜査関係者への取材で分かった。合同捜査本部は、男らが複数のルートで密輸を繰り返していたとみて、全体像を調べる。 偽造通貨輸入容疑で再逮捕されたのは、中国籍で東京都足立区の会社役員、シュエ・ジーウェイ容疑者(36)。捜査関係者によると、シュエ容疑者は令和7年4月以降、中国国内の関係者と連絡をとり、関係者が日本に渡航する際、偽造銀貨を荷物に隠して持ち込ませた疑いが持たれている。 偽造銀貨はいずれも海外で製造されたものとみられ、国際郵便が用いられたケースでは、発送元は中国・天津市内だった。宛名は中国の河川の名前になっており、宛先に記されていた住所は、シュエ容疑者が運営し、中国人労働者らが勤める縫製工場の所在地で、合同捜査本部が実態解明を進める。 再逮捕容疑は7年4月上旬ごろ、2回にわたり、偽の一万円銀貨計250枚を隠した郵便物2個を中国から都内の宛先に成田空港を経由して輸入したとしている。