商社員が偽造IDカードで米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に侵入したとされる事件で、逮捕された住友商事社員、水野圭隆容疑者(45)が、同じ会社の社員らを同伴して東京都内の米軍関連施設に立ち入ったケースが確認されていることが、関係者への取材で判明した。 水野容疑者は米軍関連施設への立ち入りを繰り返したとみられ、県警が引き続き目的を調べている。 関係者によると、水野容疑者は2021年以降に10回以上、県内や都内の米軍関連施設に侵入していた。敷地内で宿泊した記録などがあるという。同じ職場の先輩や家族を連れ、基地内のホテルやレストランを使うなどしたとみられている。 偽造カードに付与されたIDが実在する退役軍人のものだったことも、捜査関係者への取材で判明。水野容疑者は「カードは海外のインターネットサイトから購入した」という趣旨の供述をしているといい、県警は中南米にサーバーを置くサイトで1万円台で購入したとみている。 横浜地検は12日、日米地位協定に伴う刑事特別法違反などの罪で起訴した。起訴内容は25年10月22日と11月6日、横須賀市の米軍基地に関係者を装って入ったなどとされる。【宮本麻由】