バグダッドで米人記者を拉致 AP通信が防犯カメラ映像入手

バグダッド、イラク、4月2日 (AP) ー AP通信が入手した防犯カメラの映像には、バグダッドで米人ジャーナリストが拉致されたと思われる瞬間が映っている。 イラクとシリアで長年活動してきたフリーランスのジャーナリスト、シェリー・キトルソン氏は、3月31日にイラクの首都バグダッドで拉致されて以降、行方不明のままだ。 映像には、街角に立っている人物に2人の男が近づき、その人物を車の後部座席に押し込む様子が映っている。 男たちが車に乗り込み、車が走り去る前に、車のドアを閉める際に短いもみ合いがあったようだ。 米国およびイラク当局者は、キトルソン氏に対し、彼女に対する脅威について警告が出されていたと述べた。 イラクのスダニ首相の顧問であるフセイン・アラウィ氏は、キトルソン氏が3月9日にシリアからアル・カイム検問所を経由して入国を試みたが、報道活動許可証を持っていなかったこと、および「イランとの戦争の結果としてイラク領空を飛来する航空機による攻撃や、戦争の激化に伴う治安上の懸念」を理由に、入国を拒否されたと述べた。 キトルソン氏はその後、、近隣諸国に取り残された外国人が「利用可能な輸送ルートを通じてイラクを経由し、自国へ帰国できるよう」に発行された60日間有効なイラクへの単入国ビザを取得して入国した、とアラウィ氏は説明している。 キトルソン氏は、拉致される数日前にバグダッドに入り、首都のホテルに滞在していたという。 さらにアラウィ氏は、誘拐計画に関与したとみられる容疑者1人が逮捕され、取り調べを受けていると指摘。 イラク治安部隊は誘拐犯を追跡し、運転していた車が衝突した後に容疑者1人を逮捕したが、他の誘拐犯は別の車でジャーナリストを連れ去り逃走に成功した。 匿名を条件に語ったイラクの情報当局者は、イラク当局はキトルソン氏がバグダッドに拘束されているとみており、彼女の所在を特定し、解放を確保しようと試みていると述べた。 米国当局者は、キトルソン氏が、過去に外国人の誘拐に関与したとされるイラン系イラク民兵組織「カタイブ・ヒズボラ」に拉致されたと主張している。 同組織は誘拐の犯行声明を出しておらず、イラク政府も誘拐犯の所属について公に言及していない。 イラク情報当局者は、キトルソン氏の拉致に先立ち、イラク側から米当局に対し、イラン系民兵組織による彼女への具体的な拉致の脅威があるとの連絡があったと述べた。 米国務省広報担当は3月31日、X(旧Twitter)上で、「国務省は以前、キトルソン氏に対する脅威について、彼女に警告する義務を果たしていた」と述べた。 匿名を条件に語った別の米当局者は、「キトルソン氏には、自身に対する脅威についての警告が複数回伝えられていた」と述べ、その中には誘拐の前夜まで遡るものもあったと語った。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする