「裁判官の判断違法」遺族が国提訴 大川原化工機冤罪で勾留継続 東京地裁

機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪(えんざい)事件で、勾留中に判明したがんで死亡した元顧問相嶋静夫さん=当時(72)=の遺族3人が6日、勾留を認めるなどした裁判官37人の判断は違法だとして、国に計約1億6800万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 相嶋さんは2020年3月、外為法違反容疑で社長らと共に逮捕され、その後起訴された。約7カ月後に胃がんが見つかり、勾留を一時停止され入院したが、起訴取り消し前の21年2月に死亡した。 遺族側は訴状で、逃亡や罪証隠滅の恐れがないのに逮捕・勾留状を発付したり、保釈請求を却下したりした裁判官の判断は違法だと主張。体調が悪化した20年9月以降も身体拘束を継続して治療の機会を奪っており、生命、自由、幸福追求権を定めた憲法13条に違反するなどとしている。 提訴後に東京都内で記者会見した相嶋さんの次男(49)は「裁判所は十分な検証を行っておらず、責任を明らかにしたい」と話した。 同社を巡っては、警視庁公安部の捜査などを違法と認定し、都と国に計約1億6600万円の賠償を命じた東京高裁判決が昨年6月に確定。同庁と最高検は同8月、一連の捜査に関する検証結果をそれぞれ公表した。 東京地裁の後藤健所長の話 具体的な事件についてのコメントは差し控える。

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