広島県警は6日、警察官や検察官を名乗る男などから「保釈金を入金して」「捜査が終わったら返します」などと言われ、現金およそ9500万円を騙し取られる特殊詐欺事件が発生したと発表しました。 警察によりますと去年11月、広島市南区に住む男性(50代)のもとに「あなたの名義で携帯電話を契約した人がいる」「その携帯電話が詐欺に使われている」などと通信事業者を名乗る男から電話がありました。 そのまま長野県警の警察官を名乗る男へと転送され、「犯人の供述などからあなたもマネーロンダリングの容疑者になっています」「このままだと逮捕します」などと告げられます。 ■検察官名乗る男「拘束しない代わりに保釈金を入金してください」 その後、男の指示でインストールさせられたSNSのビデオ通話機能で警察手帳や逮捕状を見せられ、「あなたを監視する必要があります」などと告げられたといいます。 別の日、男性のもとに警察官を名乗る男から着信があり、「担当検事に繋げます」などと言われ、そのまま検察官を名乗る男へと電話を転送。「拘束しない代わりに保釈金を入金してください」「捜査が終わったら保釈金は返します」などと言われ、ネットバンキングを通じ、12回にわたって現金 合計9479万円を騙し取られました。 ※保釈金:既に起訴・拘留されている被告人が逃亡や証拠隠滅をしないことを条件に、裁判所へ一時的に預ける「身柄解放のための保証金」 ■電話でお金を要求されたら… 警察によりますと、通信事業者を名乗る男からの電話は「+」から始まる国際電話の番号からの着信。保釈金の振込先として指定された口座は個人名の口座だったということです。 警察は、 ▽ビデオ通話で連絡することはありません ▽事前に「逮捕する」と連絡することはありません ▽「後で返金する」は犯人のだましの手口です ▽電話でお金を要求されたら一人で判断せず、家族、友人、警察などに相談してください と注意を呼びかけています。