ニセ警察詐欺、12億円被害も 昨年上回るペース 検挙・抑止を強化

警察官をかたり「口座を調査する」などと言って金銭をだまし取る「ニセ警察詐欺」の被害が深刻だ。 今月6日には愛媛県警が、この手口で県内の80代女性が現金約12億円をだまし取られたと発表。これまでに明らかになった特殊詐欺の被害額では過去最悪という。 楠芳伸・警察庁長官は16日の定例会見で、愛媛での被害に触れ、「警察に対する信頼を悪用し被害者の全財産をだまし取ろうとする極めて悪質、卑劣な犯罪」と強調。検挙と抑止の両面で対策をさらに強化すると述べた。 ニセ警察詐欺の昨年1年間の被害額は約985億円で、SNS型投資詐欺などを含む特殊詐欺全体の被害の3割を占める。認知件数は1万件を超えた。 今年も2月までに135億円の被害が出ており、これは昨年を上回るペースだ。 楠長官は会見で、警察が捜査対象であることを電話で告げ、身の潔白を証明するために振り込みを依頼することや、警察手帳や逮捕状を画像で示したり、SNSで連絡したりすることは決してないと訴えた。 対策として、ニセ警察詐欺の手口をまず知った上で、捜査対象になったとの電話があった際には相手のペースに乗せられる前に電話を切るよう呼び掛けた。 またニセ警察詐欺は国際電話で連絡があることから、国際電話の利用休止の手続きや、遮断する機能がある警察庁推奨のアプリを利用してほしいとも述べた。 アプリの詳細は警察庁のHP(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/apps/index.html)に掲載されている。(光墨祥吾)

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