指定薬物のエトミデートを密輸したとして、警視庁は、台湾籍の劉庭妤容疑者(50)=住居職業不定=を医薬品医療機器法違反の疑いなどで現行犯逮捕し、18日に発表した。「スーツケースは台湾にいる知人の知人から借りたもので、エトミデートが入っていることは知らなかった」と容疑を否認しているという。 薬物銃器対策課によると、容疑者は4月16日、エトミデートを含む結晶約4キロをスーツケースに隠し、タイから羽田空港に輸入した疑いがある。 このエトミデート約4キロを押収しており、密輸事件の押収量としては過去最多という。捜査関係者は「需要が高まっている表れといえる」とし、乱用防止を呼びかけている。 エトミデートは、過剰摂取すると手足がけいれんすることなどから「ゾンビたばこ」とも呼ばれている。厚生労働省によると、海外では麻酔薬に使用されている医薬品成分だが、国内では未承認だという。2025年5月、指定薬物にし、輸入や所持、使用などが禁止されている。使用すると意識障害や呼吸抑制など、重大な健康被害が生じるおそれがあるという。 今年1~2月には、プロ野球・広島カープの選手=契約解除=が自宅で使用したとして同法違反容疑で逮捕、起訴された。(藤牧幸一、西岡矩毅)