日本人研究者が同僚の水筒に混入させたパラホルムアルデヒドとは 白色の固体で区分4の「飲み込むと有毒」

アメリカのウィスコンシン大学で、同僚の水筒に有害な化学薬品を混入させたとして日本人研究者の男が逮捕・訴追された。 逮捕・訴追されたのはウィスコンシン大学インフルエンザ研究所の研究者、クロダ・マコト容疑者(41)。 大学や現地警察などによりますとクロダ容疑者は4月4日、同僚の男性の水筒にパラホルムアルデヒドなどの化学薬品を混入させたとして、危険行為罪などの疑いがもたれている。 同僚は水を飲んだ後、すぐに吐き出したため、無事だった。 クロダ容疑者は犯行後、研究所の教授に「私がやりました」「大変、申し訳ありません」と犯行を認めるメールを送信し、10日に逮捕された。 クロダ容疑者は男性の靴にも同様に有害物質をふりかけていて、犯行の前に対話型生成AIの「チャットGPT」でどれぐらいの量を混入させれば危害を加えられるかを調べていた。 クロダ容疑者は男性と5年前から一緒に勤務していましたが、警察の調べに対し、男性だけが昇進したことや研究室で白衣を着ないことなどを注意したにも関わらず、無視されたことなどに不満を募らせ「彼が気分悪くなるのが目的だった」と供述しているという。 クロダ容疑者が混入した「パラホルムアルデヒド」とはどんな物質なのか。 国立環境研究所のホームページによると、パラホルムアルデヒドは白い結晶状の固体で、ホルムアルデヒドのような匂いがして、冷水にはわずかに溶け、お湯には中程度溶けるという。 厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」によると、推奨される用途は、「くん蒸剤として殺虫・消毒。防腐剤、フェノール樹脂、尿素樹脂、ビニロンアセタール化用、イオン交換樹脂の製造、医薬品、有機合成薬品、耐水性グルー及びコルクのバインダーとなる蛋白グルーの凝固剤等」とされる。 有毒性については、口から摂取した場合はGHS分類で区分4としている。区分4は5段階のうち下から2番目で、区分1と2は「飲み込むと生命に危険」、区分3、4は「飲み込むと有毒」、区分5は「飲み込むと有害のおそれ」となっている。 LD50(動物実験で50%が死亡する投与量)は区分1は5mg/kg以下、区分2は50mg/kg以下、区分3は300mg/kg以下、区分4は2000mg/kg以下、区分5は5000mg/kg以下だ。 飲み込んだ際の応急措置は、「直ちに医師を呼ぶこと。口をすすぎ吐かせること」としている。

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