「高額報酬で即日払い」。そんな甘い言葉につられて若い人が闇バイトをするのを防ぐため、千葉県の市立船橋高校演劇部と県警などが啓発動画を作った。 動画は約40分。主に演劇部員が台本を考え、闇バイトに応募して身を滅ぼす女子高校生らを演じた。 主人公の女子高校生は必死に働く母を助けるため、条件のいいバイトにインターネットで応募。後から不安になって仕事を断ろうとすると、相手から「断ったら個人情報をばらまきますよ」と脅された。違法なスマートフォンの契約に加担させられ、逮捕されてさまざまなものを失った――というストーリーだ。 動画は、県警の公式YouTubeチャンネルで公開している。主人公の女子高校生を演じた石井沙織部長(17)は「劇を通じて闇バイトが危険なものと学びました。甘い言葉にだまされないで、困ったことがあれば自分で抱え込まず、周りに助けを求めてください」と呼びかけた。 県警は20日、演劇部などに感謝状を贈った。増田一郎生活安全部長は、県内でも闇バイトに応募した少年が強盗や特殊詐欺などの事件を起こしていると説明。「検挙されると『安易な気持ちから応募してしまい、後悔している』と話しています。同世代の皆さんからの呼びかけは非常に効果があります」と感謝を述べた。【高橋晃一】