米国の銃撃犯「小児性愛者、強姦犯、反逆者は許さない」トランプ大統領も標的か

米国のホワイトハウス記者協会の年次夕食会で起きた銃撃事件の容疑者、コール・トーマス・アレン(31)が、犯行直前に家族へ犯行動機と標的を記した「宣言文」を送っていたことが確認された。宣言文には、トランプ政権の高官を暗殺の標的にする計画が記されていたという。捜査当局は、トランプ大統領も標的に含まれていた可能性を排除していない。 26日(現地時間)のニューヨーク・ポストなどの報道によると、アレン容疑者は銃撃の約10分前に家族へ1052単語からなる宣言文を送付していた。家族は直ちにコネチカット州ニューロンドン警察に通報。捜査当局は、容疑者が宿泊していたホテルの客室からも類似する内容の文書を発見した。宣言文で容疑者は、自身を「やさしい連邦暗殺者(Friendly Federal Assassin)」と称し、「政府関係者を高位の者から順次除去する」と表明している。ただし容疑者は、連邦捜査局(FBI)のカシュ・パテル長官を標的からはっきりと除外しており、理由は明らかにしていない。トッド・ブランチ司法長官代行もこの日のインタビューで、「容疑者は大統領を含む政府関係者を標的にした可能性がある」と述べた。 アレン容疑者は「私がなぜこのような行動を取るのか説明する」として、「私は米国市民であり、私の代理人の犯した行為は私に影響を及ぼす。私はもう小児性愛者、強姦(ごうかん)犯、反逆者が彼の犯罪で私の手を汚すのを許さない」と記している。続けて「昔からそういう立場だったが、今回が彼に対して何かを成しうる最初の本当のチャンス」だと記している。トランプ大統領に直接言及してはいないものの、「小児性愛者、強姦犯、反逆者」という表現はトランプ大統領を指すものと解釈され、トランプ大統領の国家運営に強い不満を抱いていることを示唆している。 アレン容疑は宣言文で、民間人への被害を減らすために散弾を使用すると述べているが、同時に「必要であれば大半の人々を貫通してでも目標に到達する」と記しており、大規模な殺傷の可能性を示唆している。また、夕食会の出席者を「犯罪者の演説に自発的に出席した共謀者」と規定し、一般市民に対する攻撃の可能性を正当化している。宣言文では、キリスト教信仰に言及しつつも「他者の抑圧を傍観することは共謀」であるとして、暴力を正当化する論理を展開している。 捜査当局によると、アレン容疑者はカリフォルニアを出発し、シカゴを経てワシントンまで列車で移動。ブランチ代行は、航空検索を避けるための選択だった可能性があるとの推測を示した。アレン容疑者は犯行の前日にホテルに宿泊し、犯行の準備をしていたことが確認された。この時、アレン容疑者は散弾銃、拳銃、凶器などを所持しており、これらの銃器は数年の間に合法的に購入したものだった。現時点では単独による犯行とみられるが、捜査当局は共犯者の有無、犯行動機、思想的背景などを調べている。アレン容疑者は現在、捜査当局に対して黙秘権を行使しており、27日に連邦裁判所に出廷し、連邦公務員に対する暴行や銃器使用などの容疑で起訴される予定となっている。 トランプ大統領はこの日のCBSおよびFOXニュースのインタビューで、容疑者を「非常に問題の多い人物」かつ「精神的に非常に不安定な人物」と規定。特に宣言文の内容に関しては「キリスト教に対して強い憎悪を抱く人物」だとして、「長年にわたり怒りと憎しみを育んできた」と主張した。 ワシントン/キム・ウォンチョル特派員 (お問い合わせ [email protected] )

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