黒木華の“限界オタク”姿から南沙良の貧困に抗う妊婦姿まで…二面性光る新場面写真公開<マジカル・シークレット・ツアー>

有村架純が主演を務める映画「マジカル・シークレット・ツアー」が6月19日(金)に公開される。本作より、有村演じる和香子の闇バイト仲間として出演する黒木華と南沙良の新たな場面写真が公開された。 ■“金の密輸”で絆を深めていく女性3人組の物語 本作は、2017年に愛知・中部国際空港で主婦たちが「金の密輸」で逮捕されたという実際の事件に着想を得たオリジナルストーリー。夫の横領と借金を突然知った二児の母、借金を抱えた研究者、貯金ゼロの未婚の妊婦。犯罪とは無縁そうな3人が出会い、金の密輸という秘密によって絆を深めていく。 夫の横領と解雇を知り、突然借金を背負った二児の母・和歌子を演じるのは有村。本格的な母親役に挑戦するのは初となる。ともに金を密輸する共犯者で、奨学金600万の返済に追われる研究員・清恵を黒木華、貯金ゼロの未婚の妊婦・麻由を南沙良が演じる。 さらに、和歌子(有村)の夫・高志を塩野瑛久、清恵(黒木)の同僚研究者・椎名を青木柚、高志(塩野)の上司・田ノ上を斎藤工が演じる。 監督を務めるのは、「ミセス・ノイズィ」(2019年)で日本映画批評家大賞にて脚本賞を受賞した天野千尋氏。シンガポールでの大規模ロケを敢行し、金密輸の旅を現地の空気そのままにスクリーンに描き出す。 ■黒木華、推し活に命をかける“限界オタク”の研究員を熱演 黒木が演じる清恵は、任期付きのポストにしがみつく中堅の研究員。成果を出さなければ切り捨てられるシビアな世界で、教授との折り合いも悪く、うだつの上がらない日々を送っている。後輩の椎名(青木)が脚光を浴びる姿に焦燥感を募らせる彼女の唯一の心の支えは、韓流グループ「NEON」への“推し活”だ。 研究室では理知的で落ち着いた雰囲気を漂わせるが、私生活ではスマホ片手に動画を漁り、完コピダンスを踊り狂う。今回公開された場面写真には、推し活うちわを手に、グッズまみれの鞄を持ってシンガポールの街を移動する「オタク全開」の姿や、帰国後にコンビニ弁当を頬張りながらスマホを凝視する、リアルな私生活のカットが切り取られている。 天野監督は、「エリートに見えても生きづらさを抱えているキャラクターを描きたかった」と語り、黒木の鋭い観察眼とナチュラルな関西弁のアレンジが加わった、人間味あふれる役作りを称賛している。 ■南沙良が体現する、毒親と貧困の連鎖に抗う「未婚の妊婦」の姿 一方、南が演じる麻由は、貯金ゼロで未婚の妊婦という過酷な境遇に置かれたキャバ嬢だ。男にだらしない母(篠原ゆき子)に代わって妹(早瀬憩)の面倒を見ているが、大切なへそくりまで母に使い込まれ、貧困の連鎖から抜け出せずにいる。 妹の修学旅行代さえ払えない絶望的な状況下で、彼女は闇バイトへの一歩を踏み出す。公開された場面写真では、シンガポールの橋の上で大きなお腹を抱えて佇む悲痛な表情と、ネオン輝く店内で「完璧な営業スマイル」を見せるキャバ嬢姿の対比が印象的だ。 天野監督は南の「思い切りのよさ」を見て、「“この人が演じる麻由を見てみたい”と思ったんです」と語り、監督の抽象的なオーダーにも瞬時に反応する南の瞬発力にも全幅の信頼を寄せている。

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