警察は30日午後7時4分、パート従業員で、妻の鈴木由依さん(33)の旭山動物園に運んで、燃やすなどして損壊した疑いで、旭川市の職員で、動物園に勤務する鈴木達也容疑者(33)を逮捕しました。 鈴木容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。 捜査関係者によりますと、鈴木容疑者が「妻の遺体を遺棄した」という趣旨の供述をしていた焼却炉を調べたところ、遺体の一部が見つかったということです。これが逮捕の決め手となりました。 警察は、3月31日ごろに遺体を損壊したとみています。 いまのところ、体のどの部分が見つかったや、どう傷つけたかなど、詳しい内容はわかっていません。遺体をどう運んだかについては、動物園の車両を押収していて、遺棄に使われた可能性もあるとみて調べています。 現時点で、共犯者はいないとみられています。 現場となった焼却炉は、動物の死骸を燃やす施設で、においや煙も出ないといいます。動物園の正門から最も遠いエリアにあり、一般の人は立ち入れません。ただ、焼却炉の近くには職員の通用口があり、目の前に車を止めるスペースもあります。 鈴木容疑者を知る人 「鍵はかかっていなかったので、入ろうと思えば誰でも入れる。(Q.使い方は)簡単です。 スイッチONにすればいいだけだと思います。1人で獣舎に残っていても、おかしいとは思われない」 警察によりますと、妻の関係者が、妻と連絡が取れなくなったのは、先月下旬のこと。23日、妻の親族からの安否確認を求める通報がきっかけで、警察は、鈴木容疑者に対して、任意の聴取を始めました。24日には、警察が、動物園の焼却炉などで現場検証を始めました。26日からは、鈴木容疑者の自宅を、連日、捜索していました。 鈴木容疑者は、これまでの調べに「妻の遺体を動物園の焼却炉に遺棄して、数時間にわたって燃やした」「営業時間外の夜間に遺棄した」という趣旨の供述をしています。 2人の間に、一体、何があったのでしょうか。 夫婦を知る近隣住民 「すごく仲良くしていました。火事があったときも寄り添って、犬を連れて外に避難していた。仲が悪い感じは、私は見たことがない。 夫婦を知る近隣住民 「(Q.妻の印象は)とっても良い人、明るくて・テンションが高い人で、何でも喜んでくれて。容疑者は落ち着いた感じの人だった」 ただ、妻が行方不明になって以降、鈴木容疑者は、不自然な説明をしていました。 鈴木容疑者宅の近隣住民 「『母さん(妻)はどうしたの』と聞くと、(容疑者は)『東京に行った』って」。『まだ帰ってこないの、うそついているんじゃない、入院しているんじゃないの」って言ったら、『入院してないよ』って言うから、それ以上、言わなかったけど、違和感はあった」 また、鈴木容疑者は「残らないよう、燃やし尽くしてやる」と妻を脅していたとみられています。 鈴木容疑者は、妻の殺害についてもほのめかしているといいます。 警察は、旭川東署に141名態勢の捜査本部を設置し、今後、殺人容疑についても本格的な調べるものとみられます。 職員の逮捕を受けて、動物園を運営する旭川市長がコメントを出しました。 旭川市 今津寛介市長のコメント 「本日、旭山動物園職員が、死体損壊の容疑で逮捕されました。本件により、市民の皆さま並びに、全国の皆さまに、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心より深くおわび申し上げます。現段階で警察による捜査が進められており、本市といたしましても、引き続き、捜査に全面的に協力してまいります」 旭山動物園は、5月1日から開園する予定です。