日本最大の繁華街である新宿・歌舞伎町で、違法行為を行っているスカウトや客引きの摘発が相次いでいる。「第二次浄化作戦」「静かな摘発」とさえ呼ばれ始めているこの動きのウラでは何が起きているのか。 警視庁は1月に「トクリュウ」との関係が示唆されている指定暴力団住吉会傘下の「幸平一家」に対し、新たに特別対策本部を設置。さらに4月1日からは、捜査を指揮する本部長を刑事部長から副総監に格上げし、体制を強化した。組織の中枢に近い立場の幹部をトップに据えることで、各部署を横断的に指揮できる体制を整え、取り締まりの一層の強化を図る狙いがあるという。 警視庁によると、これまでに検挙されたトクリュウメンバーによる犯罪で幸平一家の関与が指摘されている。その内容は特殊詐欺やSNSを利用した投資詐欺、ロマンス詐欺のほか、強盗や窃盗、違法薬物の流通、さらには性風俗店へのスカウト行為など、多岐にわたる。 歌舞伎町の事情に詳しい関係者によれば、今、歌舞伎町では「毎日のように誰かが摘発されている」という。 「路上のキャッチやスカウトが私服警官に逮捕されていますが、まったく報道されていません。キャッチやスカウト連中の間で『あいつが摘発されたらしい』『あいつも知らない間にパクられた』といった話が飛び交っています。いつの間にか1人ずつ消えていくので、歌舞伎町では、“静かな摘発”が行われていると言われています」 繁華街での摘発は今年4月に入って、さらに活発になっているという。「ここまでの規模は初めて」と語るのは路上でキャッチをしているという30代の男性A氏だ。 「この場所で客引きをして7年目くらいですが、最近は毎日2〜3人が逮捕されている。僕の目の前でも取り押さえられました。みんな外販(キャッチ・客引き)とスカウトです。そこら中に警察がいます。私服警官もかなりの人数が投入されているようで、4月で年度が変わって厳しくなったのかなと思っていましたが、違うふうにも思えます」