沖縄の希少動物を違法に捕獲したなどとして、茨城県内のペットショップ経営者の男(49)らが13日、種の保存法違反などの疑いで警視庁に逮捕された。 狙われたのは、いずれも種の保存法で捕獲や売買が原則禁止されている国内希少野生動植物種の「リュウキュウヤマガメ」と「クロイワトカゲモドキ」だった。 ■海外で人気 高値で取引も 警視庁や環境省沖縄奄美自然環境事務所によると、今回狙われたリュウキュウヤマガメは国の天然記念物で、沖縄本島北部や渡嘉敷島などの森林地に生息する。海外でも人気があり、高値で取引されるケースもあるという。 クロイワトカゲモドキは沖縄県指定の天然記念物で、ヤモリの仲間だ。ペットショップで販売されているヒョウモントカゲモドキなどと同様に、爬虫類(はちゅう)好きからの人気が高いという。 警視庁は今回の事件について、「生息域などから、世界自然遺産に登録された地域やその周辺で密漁した可能性が高い。生態系を直接破壊する極めて悪質な行為だ」と指摘する。 国内希少野生動植物種は、国内で絶滅のおそれのある野生生物のうち、人の影響により存続に支障を来していると判断されている種だ。「種の保存法」により、違法な譲渡や捕獲をすれば、個人で5年以下の懲役(現在は拘禁刑)もしくは500万円以下の罰金またはその両方、法人で1億円以下の罰金が科される。 ただ、沖縄や鹿児島県の奄美大島では、希少な爬虫類や両生類を違法に捕獲し、販売・輸出しようとする事件が後を絶たないのが現状だ。 環境省によると、国内希少野生動植物種は、全部で458種(変異種や亜種を含む)。このうち約3分の1の163種が、沖縄県や奄美大島に集中しているという。