2024年4月、北海道旭川市の郊外で、当時17歳の女子高校生が衣服を脱がされて暴行を受け、さらにつり橋の上から石狩川へ転落死した事件。 事件から約2年を経て、主犯格とされる北海道旭川市の無職・内田梨瑚被告(23)の公判が25日から始まる。 まだ雪が残るひとけのない真夜中の現場で一体、何が起きていたのか。 事件が発覚した当時の捜査機関や関係者への取材、共犯の女の裁判で明らかになった内容から、改めて事件の経過を追う。《5回シリーズの最終回》 ■【最終回】“争点” 5月25日に初公判を迎える内田梨瑚被告。 裁判員裁判に向け、裁判所、検察側、弁護側の3者での非公開での協議が続けられ、3月からは正式に公判前整理手続きが始まった。 争点や互いの証拠認定など、公判に向けての整理が進められ、事件発生から裁判員裁判まで2年以上の期間を要した。 内田被告の弁護人によると、最近の内田被告は、事件直後の取り調べから時間が経過し、精神的にも落ち着いている様子で、自分が関与したことについて反省も述べているという。 また、遺族への謝罪文も書いたが、被害者側には読んでもらえなかったという。 ■まもなく始まる裁判員裁判 内田被告は、死亡した女子高校生への「監禁」「殺人」「不同意わいせつ致死」の罪で起訴されている。 起訴状によると、内田被告は、2024年4月18日から19日にかけて、内田被告が映った画像データを無断で使用した当時17歳の被害者を電話で「どう落とし前つけんの、誰にけんか売ってんの」などと強い語気で話し、北海道留萌市内で内田被告の軽自動車に乗せて不法に監禁。 旭川市内の橋付近で被害者に衣服を身に着けさせないで土下座で謝罪させ、橋の上で暴行を加え、欄干に座らせた動画を撮影するなどのわいせつな行為をした。 内田被告は殺意を持って、一連の暴行などにより極度に怖がる被害者を再び欄干に座らせ、「落ちろ」「死ねや」などと言って被害者を直下の川に転落させ、被害者が溺れたことによる窒息で死亡させ殺害した、としている。