10日夕、東京都世田谷区若林2の路上で、一人の警察官が引き金を引いた。 午後6時20分ごろ、警視庁北沢署地域課の男性巡査長(36)は、警視庁から不審な軽トラックの捜索要請を受け、該当車両を発見。停車を求めながら追跡を始める。しかし軽トラックは停止せず、住宅地の路地でパトカーに追突した。 巡査長は停止した軽トラックの荷台に乗り、運転手らを確保しようとする。ところが軽トラックは急発進。「止まれ、撃つぞ」と警告したが、車は止まらなかった。 巡査長は荷台の上から拳銃を1発発砲。弾は軽トラックの天井に当たったとみられるが、発砲によるけが人はなかった。 軽トラックを運転していた容疑者(20)と同乗の少年(17)は、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕。少年はその深夜に釈放されたが、署は理由を明らかにしていない。 北沢署は「拳銃使用が適切か、詳しい経緯を調査して判断する」とコメント。断定を避けているのは、単なる慎重さではなく、日本における拳銃使用規定の厳格さを反映している。