◇交流戦 巨人5―3日本ハム(2026年5月30日 エスコンF) 巨人の3年目右腕・西舘勇陽投手(24)が30日の日本ハム戦で6回無失点に抑え、昨年6月18日の同戦以来346日ぶりの通算4勝目を挙げた。今季初登板初先発で散発4安打に封じた8奪三振の力投が光った。23年ドラフトでは2球団競合の1位指名の末に阿部慎之助前監督に導かれて入団。中大の大先輩の辞任後では初の連勝&カード勝ち越しに貢献した。 最後の力を振り絞った。4―0の6回2死一塁、代打・細川を空振り三振に仕留め、クールな西舘が吠えた。105球の熱投で6回無失点に封じ、今季初登板初先発で初勝利。充実感に浸った。 「ようやく1軍の舞台で投げることができて本当に良かった。チームが勝てるようなピッチングをしたいと思っていた」 中大の大先輩でもある阿部前監督が25日に娘への暴行の疑いで現行犯逮捕され、翌26日に辞任。動揺することなく「自分のことだけに集中した」とマウンドで腕を振った。 23年ドラフトでは巨人と日本ハムが1位指名で競合。就任直後の阿部前監督が新庄監督と一騎打ちだったクジで引き当てた。翌日の指名あいさつで対面。「将来は日本を背負って立つ大投手になってもらいたい」と激励された。くしくも前回の勝利も日本ハム戦。2年連続で新庄監督から白星を奪い、新たな一歩を踏み出した。 開幕ローテーション入りを目指した3年目は春季キャンプ終盤にコンディション不良で離脱。開幕を故障班で迎えた。体づくりのため「かむのも面倒くさい」と苦手にしていた食事と向き合い、1日5~6食をノルマとした。筋力トレーニングの合間にもゼリー飲料などを摂取。昨秋から筋肉量を約4キロ増やし、150キロ超の速球の威力は抜群だった。 29日白星の井上、31日先発の竹丸は同学年。「このローテーションを組めていることがうれしい。明日も勝ってくれると思う」。2連勝でバトンをつないだ。(村井 樹)