2019年に実際に起きた事件をもとにした映画『負けへんで!』が、11月13日に全国公開されることが決定した。主演を内野聖陽が務め、松本若菜、北村一輝が共演。本木克英監督がメガホンを取る。 本作は、大阪の不動産デベロッパー社長・山岸忍氏が自身の体験をつづったノンフィクション『負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部』(文藝春秋)を原作に映画化したもの。 身に覚えのない罪によって逮捕、248日間にわたり不当に勾留され、一代で築き上げた会社をも失った男が、どん底の中で自らを奮い立たせ、最強弁護士軍団とともに司法の闇に挑む。 大阪地検特捜部が、自ら作り上げたストーリーを裏付けるためのずさんな捜査。対する最強弁護士チームが、録音・録画された検事の取調べを解析、法廷で初めて取調室という密室での検事による罵倒、恫喝、脅迫まがいの取り調べの模様が明らかになり検察の闇があぶり出された。 内野は、豪放磊落な経営者でありながら、突然の逮捕によって人生を狂わされる主人公・藤堂繁を熱演する。作品について、「人間の作った司法の世界も、他の仕組みと同じように、決して万能で完全無欠ではないのだという事実を改めて知ったように感じます。国家権力のもとに行使されるそうした間違った捜査方法は、人の命、人生を奪う、天敵のいない暴力になりうるんだということがとても怖いことだと感じました」と、コメント。 本作の元になった事件を知ったときの衝撃を率直に語り、作品に込めた熱い思いを「えん罪は誰でも巻き込まれる可能性があるということを、観ていただく方にも感じとってもらえたら…虚構の世界だけだろうと思うような話が、日常と地続きであるという怖さを体感しながら見ていただけたらなと思います」と作品への思いを語った。 一方、藤堂を追い詰める検事・鈴鳴通子役には松本若菜。勝利のためには手段を選ばない検事でありながら、自らの正義を信じる人物を演じる。 松本は「内野さんの役にとことん向き合われる姿は、現場にいるすべての人の温度を上げてくださいました」と振り返り、「本木監督の“繊細と豪快”両極の演出により、とても力強い作品になっています」とアピールした。 また、藤堂を支え続ける経営者・君塚大作役には北村一輝。藤堂の無実を信じ、最後まで寄り添う友人役を務める。 北村は「本木克英監督、そして内野聖陽さんとは以前からぜひご一緒したいと思っていました」と出演を快諾したことを明かし、「想像以上に充実した時間を過ごさせていただきました」と撮影を振り返った。 あわせて解禁されたキャラクタービジュアルでは、藤堂に「この社長、無実の罪ですべてを失う」、鈴鳴に「この検事、勝つためには手段を選ばず」、君塚に「この経営者、友を信じ、支え抜く」というコピーが添えられている。 『超高速!参勤交代』『空飛ぶタイヤ』『シャイロックの子供たち』を手掛けてきた本木監督が、実際の事件を元に、ダイナミックなエンタテイメント作品に昇華させた本作。本木監督は、「人生の絶頂にいた男が、えん罪と酷薄な人質司法によって全てを失い、どん底からいかに立ち上がり、声を上げはじめたのか。魂を削るように演じた内野聖陽さんを軸に、迫真の芝居で臨んだ俳優たちの応酬を堪能していただきたいです。繰り返される理不尽に怒り、驚嘆しながら、強固な組織に身を委ねざるを得ない人間の弱さや愚かさも伝わればと思っています」と語っている。 検察が描いた“ストーリー”と、それに抗う一人の男。人生を奪われた男と弁護士たちがたどり着く真実とは何か。実際の事件を題材にした衝撃の逆転劇が、この秋スクリーンに登場する。